ひとりごと(8)

テレビ撮影裏話

6月30日に当店が紹介放映された、たった1分間の放映テープの裏には撮影収録3時間と言う長い時間があったのでした。
もちろん撮影のじゃまになるのでお客様はお断りして撮影のために一日がまるっと休業状態でやる訳ね。

当日、急に撮影時間が遅れると言う連絡が入って2時間遅れで撮影開始。
待っている間も私はホームページ作りに精を出していたので2時間何てあっと言う間に過ぎて行ってしまいました。
退屈しないで良かったけど、今思えばその時の2時間だけでも寝ていれば良かったかも知れないわ。
少しは疲れが取れたかもね。

その3時間の中でNGも少なくわりとスムーズに撮影が行われて行ったのですが、テレビでは話せない事や事実なのに実際は違うみたいな事がこんな1分間にもけっこうあるものなのですねえ。そんな話しを少しばらしてみようかな??何て思いついて書いているのですが、テレビ局の人がこれをみたら怒るかも??ねぇ?でも嘘は書かないから本当の事だけだからまあいいかなんてね。

モデルさんが当店の入り口へ向かって歩いて来て入る一番初めの場面
本当なら一番初めに撮ると思うでしょ?
でも違うんだな~これがエステもメイクも全部終わってから一番最後に撮影して帰っていったのよ。

暗くなった廊下に煌々と大きなライトをかざしての撮影でお隣の方が驚いて 「何してるの」 って出て来てしまいました。
「すいません。テレビの収録で」 と言ったら 「あっそう」 って家の中へ入ってくれました。ホッ!
来た時に始めに収録しておけばこんなに暗くなっていなかったのにね。
本当にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。

撮影隊の人達は全部で5人も来たのよ。狭いサロンが人でいっぱいになってしまったわ。ディレクターの方が一人だけ女性でモニターを見ながら指示を出して入る訳なの。

ときどきカメラマンさんや音声さんにからかわれたりして少し可愛そうな感じがしたわ。でも慣れてる
ようで知らん顔してましたけどね。

施術が進むにつれてモデルさんの肌色が白くなって行くのをディレクターさんが真剣に見ていたら
「何だ!やたら真剣なんじゃない?」 なんて軽口を言われたりしていたわ。
それは女性ですもの真剣になって当たり前ですよね。

さあ、エステを始めましょうとモデルさんのバスローブを胸の上(デコルテ)まで開いたらカメラマンさんと音声さんが 「あっ、見えるかも?深夜ぽくっていいなぁ~これぞ!トレンドキャチャーってか?」 なんて言って笑っているのよ。全くもう男の人って本当にHよね。

私が 「残念でした。見せてあげないよ~」 って見えないようにデコルテまで開いてエステをしようとしたらディレクターさんが 「そんな所までエステするんですか?」 って真面目に聞くから 「顔だけでもデコルテまででも値段は同じよ。女の子は胸の開いた服も着るでしょ?なるべくなら沢山きれいになってもらいたいからうちのエステはいつもデコルテまでするのよ」 と答えると 「あ~そうですねぇ。その方が本当に嬉しいですよね。良心的なんですねぇ。こんなにしてもらって6,000円でいいんですか?」 何て嬉しい事を言ってくれたりして内心フッフッって感じでした。

エステをしている時、モデルさんも 「私もここまでエステしてもらった事は無いです。」 って言っていたわ。
「じゃ、顔だけにしましょうか?」 って言ったら 「いいえ、デコルテまでやって下さい」 だってそうよね。
デコルテまではお顔の肌と全く同じ組織なのにしない方が可笑しいと思うけどね。

モデルさんは今日が初めてのお仕事らしくかなり緊張していたので気持ちを楽にしてもらえるように冗談などを言いながらエステをして商品の説明や今しているエステはどういう事をしてるのかとか色々と話しをしていたのね。

モデルさんの肌は吹き出物や毛穴が開いていて小鼻のまわりはザラザラしていたのでエステをしなから洗顔の方法とかお手入れのやり方などを説明していたんだけどそんなの全部カットされているじゃない
どうなってるのかしら??かなり見てくれている人達には良い情報だと思っていたのに??すご~く残念でした。

でもカメラマンさんも音声さんもエステが終わった時 「肌が白くなるとは聞いていたけどまさかこんなに変わるとは思わなかった、驚いたすごいなぁ」 と驚いていたわ。
私の心の中としてはそんなの当然でしょう?白鳥玲子状態で ホッ~ホッホッ~と高笑いって感じでしたね。

そこで私が 「当店の特徴だからきちんとカメラに収めてね。」 といったら 「こんなに色が違うんだからばっちり写ってますよ。」 って言ってくれたので私はホッとしたのに実際に放映を見てみたら比較するエステ前の顔が無いじゃない??どうなってる訳??ガックシでした。

モデルさんは、まだ自分の顔を見ていないから 「そんなに違いますかぁ?」 何て言っていて次のカットへ、ベットを起こしてコメントを言う場面だけど、最初はベットに横になったままでコメントを撮ったんだけど目がうつろ過ぎて撮りなおしベットを起こしてからのコメントとなった訳なの。
もっと可笑しかったのがモデルさんがカメラが回っていない時にエステの後の肌が気になって鏡を見た時のリアクション!!
ここでどう表現をすれば的確なのか??言葉が難しいけどモデルさんが鏡を見た瞬間「ウッ」って声が出なかったのこういうのを息を呑むって言うのかな?
そして暫くしてから 「白い」 また間が空いて 「本当に白くなってる、すべすべだぁ~どうして?」 って自分の肌を触りながら言ったの。

それを見たカメラマンさんが 「じゃ、今の感じで鏡の方へ歩いて行って感想を言って」 ってカメラを回し始めたの。

モデルさんは、 「ハイ、今の感じで」 って鏡の前に言って<テイク1> 「わ~白くなってる」 NG!!
「全然、今の感じが出てないじゃない。もっと自然に感じたままで、ハイ、テイク2」

<テイク2> 「わ~、本当にきれい!!白くなってる!」 NG!!
「全然、さっきの感激って感じが無い。ハイもう一回」
<テイク3> 「ほっんと!白~い」 NG!!

「駄目だな。カメラが回っていない時に見ちゃったもんだからさっきの感じが全然出てないな」
モデルさん 「ハイ、すいません。さっきどんなリアクションだったか意識してなかったからすいません!」

「ハイ<テイク4>です。」
<テイク4>私見ていて可愛そうになってつい、助け舟を出してしまいました。
鏡の前に歩いて行くモデルさんに 「どう?鏡を見てみて?お肌の感じ?さっきのくすみが無くなってきれいになったでしょう?」と話しかけたてしまったの。そしたらモデルさんニッコリと笑って大きくうなづいて 「ハ~イ」
自然な受け答えでやっとOKがでました。ごくろうさま、お疲れでした。

次が私のインタビューです。ディレクターの方が 「一番おっしゃりたい事はテレビの前の皆さんに伝えたい事ありますか?」
「これだけは絶対と言うのは何ですか?」 とカメラが回っていない時に質問をしたので
私が 「化粧品を使うのをやめましょう!!それが一番言いたい事と」 言うと困った顔をして 「そのコメントは困るんです。他のコメントにしてもらえませんか?あの~この番組お化粧品のコーナーも最後にあるんで~それはまずいんです。」 って言うのね。

それで私は困ってしまって何て言えば良いのか??どうしよう。何て言えばいいのかな??って考えて話し始めた<テイク1>そしたら、そうね?2分位話したらいきなりカ~ット。 「えっ何??まだ話し終わってないよ」
何で??って思ったら私の後ろのパソコンにスクリーンセーバーが掛かって画面が海底に変わってしまっていたのそれでNG!!なんてこった!!

スクリーンセーバーの海底をはずして<テイク2>です。
ディレクターさんからもっと短くして下さいの注文が入って<テイク2>はかなり短くコメントをしてOKが出てやれやれでした。
そしたら実際放映されたのは<テイク1>の 「やっぱりきれいにしたいと言う気持ちが・・・」 の一言。
だけ??何じゃらほい??私の<テイク2>はどこに行ってしまったのかしら?どこに~お~い。

私がエステをしている間の音声何て一言も入っていないじぁないですか?何の為のマイクだったんだって言うのよ。

ず~とエステしている間の1時間、ず~と話しをしてた私の説明してた事なんて一言も入っていないじゃないですか?どうなってるの??どど~と疲れが出て来ました。

モデルさんの肌も化粧焼けしてくすんで吹き出物が出来ていて蓄積性皮膚炎の初期状態になっていたのねそれで 「今使っている化粧品のせいでこんなお肌になっているのよ。」
「今使っているお化粧品をまずやめる事が大切ね」 って言って化粧品が及ぼす皮膚害の話しをしていたのね。
それは不味いわよね。化粧品メーカーが絡んでいる番組で化粧品を使うななんて流せないに決まってるものねぇ。

スポンサーだか何だか良く知らないけど化粧品の絡んでいる番組でそんな話し幾らしたって流れる訳がないわよねぇ。馬鹿でしょう?私って。だってこの時はそんな事知らなかったのよ。

その女性のディレクターさんがローションにものすご~く興味を持っていてローションしか写してくれないのよ。
「あの~うちの商品はこれだけあってさらにオリジナルの商品がこれなんですけど」 と商品を差し出して見せて説明しようと思ったら 「あっ、今回はこのローションだけで結構です。」 って言われてしまった。ズコって滑った滑った。

テレビの放映を見て一番驚いたのは私の顔、あまりの汚さに驚いてしまったわ。撮影の当日私の友人に来てもらっていたのね。

その友人が私の顔を見て 「何て汚い顔をしているの??ねぇ、すご~い老けて見えるよ。ものすご~く疲れた顔しているよ。そんな滑川は滑川では無い」 とかなり言われていたんだけど、まあ寝不足だから仕方無いじゃない?何てあまり気にもしないで流していたんだけど友人の言葉の真実がテレビの画面に流れていました。

でも彼女やさしいんだよ。撮影スタッフの人たちに 「今日の滑川は滑川じゃないです。いつもの滑川はこんな顔してませんから全然別人」 って一生懸命に言ってくれてたの。ありがとうね。

彼女の目は確かでした。本当にひどい顔ですご~く恥ずかしかった。でもここで言い訳を言わせてね。
初めてパソコンを買って初めて私一人でホームページを作ってみようとトライをしている最中で撮影の前の一週間ず~と2時間の睡眠時間でがんばっていて撮影の前は徹夜で徹夜明けにこの撮影が入っていたのね。疲れ絶頂の顔だった訳なのよ。でもやっぱり言い訳よねぇ??あ~ぁ。

<ここで教訓、寝不足、徹夜明けにテレビの取材は断ろう!!>
でも前に決まっていた事だから断れないのよねぇ。何だかやっちゃった~って感じでした。
私良くやるのよ。取材の時に実験しててものすごくかぶれていたり一度や二度では無いのよね。

初めて私をテレビで見た人は何て汚い人だろう。エステやってるのならもっと自分がきれいでなくちゃいけないよね。って思われても仕方ないです。ハイ。
次回は気を付けてきちんとしますね。でももう次回は無いかもねぇ~

化粧品がらみの番組だったので私のコメントで使えるのがたった一言だったのがとっても残念でした。エステをしてる間ず~と見ていてくれる人たちに向かってお化粧品の為になる話しを沢山していたのにそれが全部カ~ット!本当に残念、無念でした。

店のお客様で見てくれた方がいて「放送時間がすご~く短すぎて、何を言っているのか?知ってる私にも良くわからなかったよ。」と言われて「そうだよねぇ」と微妙に納得していた私がいました。

でも大体いままでの取材を振り返ってみると私の言いたい事とかが違うニュアンスで伝わっているって事が結構多いのよね。
これはラジオの時も雑誌の時も感じた事なんだけどね。

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